てぃーだブログ › 石垣島海森学校のひろば › イベントのレポート › レポート「川の学校2011」

2011年07月07日

レポート「川の学校2011」

ご報告、遅くなりすみません~m(_ _)m

2011年6月5日(日)
「川の学校2011」無事終了しました~ガッツポーズ

毎年6月の世界環境デー(環境の日)に近い日曜日に、
全国の身近な水環境を愛する市民のみなさんが参加して一斉に水質調査をするという
「身近な水環境の全国一斉調査」に、海森学校が参加してから今年で2年目となりました!
今年の調査地点は昨年と全く同じです。
さてさて、どんな結果が出るかな~???

若葉マーク一斉調査は全国規模で開催されるようになって今年で第8回目です。
 過去の調査結果は下記のホームページで公表されています。
 今年度の結果も集計が済んだらUPされますのでCHECKしてみてください。

身近な水環境の全国一斉調査実行委員会ホームページ
http://www.japan-mizumap.org/

国土交通省河川局ホームページ
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/research/index.html


ほな、石垣島海森学校からの報告始まりまっせ~ぶーん

・・・新聞にイベントのお知らせを載せてもらうとき、メールやハガキでお知らせを出すとき、
いつもハラハラドキドキハート今度はどんな子どもたちが来てくれるかな~???いっぱい来てくれるかな~???キョロキョロ なんてほんとそわそわするんです。

でもこの日は旧暦の5月4日。
そう。ユッカヌヒーです。ハーリー(海神祭)です。
海人達が航海の安全と豊漁を神様に祈願する伝統行事。
日曜日にハーリーの日が来るなんてあまりないから、島の人みーんな応援に行くさーねー。

だから参加者を募集してもあまり集まらないだろうな~なんて予想してましたら、
やっぱりその通りでしたニコニコ

それでいいのだ!伝統行事は大事なのだ!(バカボンのパパ風)

と言うわけで、スタッフの方が多い「川の学校」となりましたが、今回もばっちり調査しましたよ!
継続はチカラなり!

昨年は調査地点10地点をA・Bの2チームで調査したら、意外に移動と調査で忙しくて、
「あまり周囲の観察をする余裕がなかったね。」という反省点がありました。
だから、今年はA・B・Cの3チームにしました。

その結果、
くすだま大正解びっくり

当日はお天気にも恵まれ、1地点1地点ゆ~ったり時間が使えました!
ゆっくり調査していたCチーム以外は調査後にきれいな沢で水遊びまでしたそうです!

電球※今年の沖縄は例年より9日早く4月29日に梅雨入りし、例年より14日早く6月9日に
梅雨明けとなりました。
沖縄では「ハーリー=梅雨明け」と耳にしますが、気象庁が発表しなくても
晴れの多い日が続いていたので、
ほんとにこの頃が梅雨明けなんだな!びっくり!と思いました※。

一斉調査当日の集合場所は総合体育館の駐車場。時間は朝 8:30です。
ここから各チームに分かれ、車で担当の調査地点へ出発します。
みんなの顔合わせとスタッフからの説明が済んだところで記念撮影!

レポート「川の学校2011」


みんなにこにこニコニコいい笑顔ですね!
大人11人(あとから1人参加したので12人だけど)、子ども8人で頑張るぞ~パンチ!

〈今回実施した水質調査の内容〉 
 化学的酸素: 水中にある物質(主に有機物)が酸化剤によって酸化や分解されるときに消費される
 消費量     酸素量のこと。(特定の物質を指すものではない。) 
 (COD)     CODの測定値が高いと、生活排水や工場排水などの汚水が混入している可能性が高く、
          水中の酸素が不足して魚などが棲息できず、自然浄化作用も止まってしまう。
          
             0ppm  汚染なし、
             1ppm以下 きれいな渓流(ヤマメ、イワナが棲息できる)、 
             1~2ppm 雨水、           
             3ppm以下 サケやアユが棲息できる、
             2~5ppm 少し汚染(落ち葉・水草の分解で1~5ppmになることがある)、
             5ppm以下 コイやフナが棲息できる、                    
             2~10ppm 河川下流、
             10ppm以上 下水・汚水

 電気伝導度(EC): 電気の通しやすさの尺度で、電気抵抗の逆数(電気抵抗度=1/電気抵抗)
             で表す。水中に溶解している物質の量を短時間で測定できる。電気伝導度が
             高い値ほど、水にさまざまな物質が溶解していることになり、一般的には汚い
             水といえる。電気伝導度計(導電率計)で測定する。
              (10[μS/cm]=1[mS/m]、100[μS/cm]=10[mS/m])

               1~3ms/m雨水
               5~10ms/m河川上流
               20~40ms/m河川下流


 五感のフル活用: 水質や周辺の自然環境を観察する際に用いる。多少個人差がある。
 (みる・きく・さわる                  ※汚いお水は無理に味わいません!
 ・におう・あじわう) 


さて、ここからは今年の調査の様子を報告してもらいましょう!(水色字部分です。)
水はきれいだったかな?まわりの生き物たちは元気だったかな???
まずはAチームの報告です!各地点の報告のおしりに今年と昨年の水質調査結果を記します。
(※説明が足りないところは昨年6月6日に実施した際のイベントレポートも参照してくださいね。)

A‐1 《下田原川・大嵩》
川平、バリケンがいる所。
海からの潮が途中まで上がって来るのと、途中バリケンを飼っている所からの、
バリケン以外のも含む糞尿が垂れ流され非常に臭いですが、
そこを抜けると本来の山からの沢になりキレイな物でした。

ただ数字的にはあまり良くない。  
取水堰に一度溜まった水のせいか?


 【2011】  COD測定値 :一回目(6ppm)・二回目(2ppm)・三回目(8ppm以上)
        電気伝導度測定値 :(18.4ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(3ppm)・二回目(3ppm)・三回目(失敗)
        電気伝導度測定値 :(17.3ms/m)


A‐2 《荒川・県道下 橋の上流》
2010年のように滝の上で採水。
ポットホールがあり美しい岩肌を滑り降りるような沢。
ヒカンザクラへの登山道もあり相変わらず魅力的な場所です。
今度良かったら、行きたい人は一緒に行きましょう。

数値も良くて、天気も良くて、久しぶりに沢を(こっちは個人的に)登りたくなりました。
「山中では、沢は風の通り道」、を地で行く所で、お蔭で蚊が少ない場所だった。


 【2011】  COD測定値 :一回目(4ppm)・二回目(4ppm)・三回目(6ppm)
        電気伝導度測定値 :(14.05ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(6ppm)・二回目(7ppm)・三回目(8ppm以上)
        電気伝導度測定値 :(13.5ms/m)


レポート「川の学校2011」


A‐3 《大田川・キャンプ場内の橋の上》
米原ビーチにそそぐ川。
去年同様、いやそれ以上にゴミがあり。
山からの沢水と、たしか米原集落の排水が流れ込み、
せっかくの水を汚している。
汚くなるのは仕方ないかも。

驚いたのがサガリバナの実生やサキシマスオウの実が落ちていた。
この近辺はサガリバナが結構有り、田んぼがあると言う事は昔マングローブがあったかも知れない。
調査のしがいがありそう。


 【2011】  COD測定値 :一回目(8ppm以上)・二回目(8ppm以上)・三回目(8ppm以上)
        電気伝導度測定値 :(22.3ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(3ppm)・二回目(4ppm)・三回目(3ppm)
        電気伝導度測定値 :(18.4s/m)


以上、青ちゃんこと青木康夫氏からの報告でした。
Aチームは3地点全部北部の山裾だから自然度も高くて、調査だけど遠足気分満喫の気持ちいいところ!
うらやましい~!でも、昨年同様(それ以上?)残念なことも報告されましたね…(´・ω・`)=3

集落からの排水や、遊びに来た人達が捨てたゴミ・・・山のすぐ下にはたくさんのサンゴや魚がいて、
そのおかげでキャンプ場だって成り立っているし、そのおかげでおうち建てたくなるくらい眺めがいいんだよね。
どうしてちゃんと整備しないんだろう?どうしてゴミを持って帰ることぐらいできないんだろう・・・ね?
でも、きれいなところだね!って思える気持ちがあるなら、きっと良い方向にだっていけるはず。
必要なのは「一人一人が気付くこと」かな?
せめて、「そんなことしたら落ち着かないな、恥ずかしいな汗」って思える風潮になってほしいな!

お次はBチーム!以下、鷲尾雅久さんの報告です!コレ!

Bチームの担当は、宮良川の中下流域と底原ダムを経て上流にある底原川です。
チームは総勢6人、男の子を3人つれたお父さん(5歳と3歳はご自分のお子さん、
それと小2のとなりの子)、
連続6回水環境調査参加の干川さん、 いろいろな形で4回目となる鷲尾です。
大きい子2人は、網を持ってやる気まんまんです。


B‐1 《宮良川・赤下橋》
宮良川の下流から2番目の橋です。
1年以上前から改修工事中で、この日もまだ工事をしていました。
工事車両用のスロープを通り、河岸まで降りて採水しました。
子どもたちもパックテストに参加しました。
いつもより数十センチ水位が高かったのは、潮があがって来ていたためのようです。
この日の満潮は8時43分、赤下橋に行ったのは9時20分頃でし た。
ここまでは潮があがると、昨年正木校長からうかがっていましたが、
はっきり確認できたのは初めてでした。
河口から2キロ以上あるのに、宮良川 の下流は水位の差が少ないのですね。


 【2011】  COD測定値 :一回目(4ppm)・二回目(4ppm)・三回目(3ppm)
        電気伝導度測定値 :(46.8ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(8ppm以上)・二回目(6ppm)・三回目(8ppm以上)
        電気伝導度測定値 :(47.5ms/m)


川原橋(B-2)
宮良川中流の橋です。
大分前に右岸(下流に向かって右)の河原が広げられ、そこで馬が草を食べている、
のどかな風景が見られます。あまり濁ってはいませんが、水は意外と汚いのかもしれません。
左岸には木が茂っています。以前は両岸が河畔林で覆われ、伸びた枝が水面を覆っていたと、
正木校長にうかがいました。
「間知(けんち)ブロック(石積みに似せたブロック)」の斜面をおり、河岸から採水しました。
子どもたちは、パックテストより、長靴で水に入 り、持ってきた網でカワエビをとるのに夢中でした。
赤下橋より沢山取れたけど、今夜のおかずには、大分足りないようでした。


 【2011】  COD測定値 :一回目(4ppm)・二回目(4ppm)・三回目(4ppm)
        電気伝導度測定値 :(39.5ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(4ppm)・二回目(4ppm)・三回目(6ppm)
        電気伝導度測定値 :(33.0ms/m)


レポート「川の学校2011」


底原川(B-3)
底原(すくばる)ダムの上流にあたる渓流で、
以前はンタナーラと呼ばれていたそうです。
大きな石がごろごろしている間を流れていますが、川が右へ 湾曲するところは
膝下くらいの淵となり川幅も広がって、小さな子どもなら泳ぐこともできます。
川まで降りられるよう、石を階段状に積んでありま す。そこで採水しました。
子どもたちは、長靴の中に水が入るのも構わずバシャバシャと歩きまわり、
ついには水につかっていました。
河畔の木の枝にかけられたロープ(ブランコの名残らしい)で、「ターザンごっこ」も楽しんでいました。

レポート「川の学校2011」


サキシマハブの皮などが浮いていました。詳しい方の話によると、
わなをしかけてハブをとり、ここで皮をはいでいらない部分を捨てたのだろうとのこ とです。
表側の皮を加工して、土産物などに使うそうです。やはり、生き物の第一の敵は人間のようです。

レポート「川の学校2011」


最後の調査地点なので、昼まで遊び、解散としました。
そうしているうちに、親子連れの市民が何組も、川遊びにやってきました。
道路際にはゴミが沢山捨ててありました。
大きなゴミ袋に2つまでは集めましtが、到底取りきれません。
捨てに来るだけ大変だろうにと思いますが、
自分で分別して収集 日に出すのよりはらくだと思うのでしょうか?


 【2011】  COD測定値 :一回目(2ppm)・二回目(1ppm)・三回目(1ppm)
        電気伝導度測定値 :(24.5ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(2ppm)・二回目(2ppm)・三回目(4ppm)
        電気伝導度測定値 :(24.5ms/m)


どの調査地点でも、遠くでアカショウビンが鳴くのが聞こえました。
梅雨が明け、季節は夏に向かっています。


Bチーム、風流ですね。季節を感じますね。
子どもたちバシャバシャ、ほんとに元気でうれしいですね晴れ

でもやっぱりゴミの話が出ましたね。残念ですね。
ハブの皮の話もびっくり。昨年の調査に参加してくれた方が「ハブが減っているのか、見ないな。」
と調査票に記入されていたのを思い出しました。どれだけハブを見るのが普通なのか?
が全くわかりませんが、もし減っているのだったら、土産もの用に乱獲されているから?
などと心配になります。

ううむ。楽しい報告にしたいぞな。お次はCチームの報告です!

C‐1 《磯辺川・磯辺小橋》
橋の上からバケツを使って水を採取。
昔は、海水があがってきて海水浴もできたらしいが、
今は、深さ1メートルもない程で、泳いだりはできない。
住宅地の近くなので、ゴミが多いかと思っていたが、
予想していたよりも少なかった。
水も濁りが少なく匂いもなかったが、
数字的には結構汚れていた。
トンボやチョウ、鳥などの生物を確認できた。

 【2011】  COD測定値 :一回目(8ppm以上)・二回目(7ppm)・三回目(8ppm以上)
        電気伝導度測定値 :(55.8ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(8ppm以上)・二回目(8ppm以上)・三回目(8ppm以上)
        電気伝導度測定値 :(65.9ms/m)


レポート「川の学校2011」


C‐2 《宮良川・仲水橋》
川におりて水を採取。
すぐ横に田んぼがあり、かなり整備されていた。
他の地点に比べて、流れが速かった。
また、他の地点では生えてなかったパラグラスがたくさん生えていた。
トンボやチョウ、イワサキクサゼミなどの昆虫は確認できたが、
魚などの水中生物は確認できなかった。


 【2011】  COD測定値 :一回目(7ppm)・二回目(6ppm)・三回目(6ppm)
        電気伝導度測定値 :(38.5ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(8ppm以上)・二回目(8ppm以上)・三回目(8ppm以上)
        電気伝導度測定値 :(40.3ms/m)


レポート「川の学校2011」


C‐3 《通路川・大俣橋》
橋の上からバケツで水を採取。
すぐ近くにキビ畑があった。
去年までは、川幅の全面を覆っていた草が、
川幅の半分ほどになっていた。(台風の影響か?)。


レポート「川の学校2011」レポート「川の学校2011」










(アングルが違いますが、左が今年の川面、右が昨年の写真です。
ほんとに草地が減って水面が広がっているのがわかりますびっくり!
大雨などの影響でがらっと変わってしまうんですね!)

また、クワズイモがきれいな実をつけていた。
数種類のトンボやチョウを確認できた。
名前はわからなかったが、魚を確認できた。
3地点の中で、数字的に最もきれいな川でした。


 【2011】  COD測定値 :一回目(4ppm)・二回目(4ppm)・三回目(5ppm)
        電気伝導度測定値 :(35.8ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(5ppm)・二回目(3ppm)・三回目(4ppm)
        電気伝導度測定値 :(35.1ms/m)



平良明日香ちゃーん!報告ありがとうハート
調査票記入係もやってくれた明日香ちゃん、川のスケッチが立体的でわかりやすく、素敵でした♪
                                
                                  ↓ こんなの
レポート「川の学校2011」

          ね、左上の現地写真がよくわかるでしょ!絵、上手ですね~♪

報告してくれたみなさんほんとうにありがとう!
参加されたみなさん、調査お疲れ様でした~!
それぞれの地点でいろんな発見があったみたいですね。
やっぱり現地に行くのが一番だなあ。と思いました。

C地点は私(白字記入者)もスタッフでしたあしあとピンク
個人的には2006年から石垣島でこの一斉調査に参加しているのですが、
今年はいつもとなんか違うなあ、と思ったのは、
ざっと見たときに確認できる生き物の種数が少なかったこと。
今年は調査日に限らず、生き物の出現が遅いなと思っているのですが、
やっぱり寒い時期が長かったからかな?と思っています。
クマゼミの鳴き始めも遅かったしな、ウミショウブも7月1日満開だったみたいだし、
とかで勝手に納得。

おおお、たとえ不確かな感覚だけの話だとしても、
違いを感じることができた!比較できた!が、なんだか嬉しい。
ちょびっと島のことがわかったような気(単純だな!)になって、
島の自然とちょびっと親しくなれた気がする~(´∀`)

そしてそして、もうひとつ報告です。

昨年の海森学校の調査地点でもある佐久田川の調査を、
今年は富野小学校のみなさんが調査してくださいました~ハート
結果は以下の通りです。

 【2011】  COD測定値 :一回目(2ppm)・二回目(4ppm)・三回目(4ppm)
        電気伝導度測定値 :(21.5ms/m)

 【2010】  COD測定値 :一回目(5ppm)・二回目(2ppm)・三回目(3ppm)
        電気伝導度測定値 :(21.6ms/m)


調査してくださった西村校長先生は当日午後のゆんたく会にも参加してくださり、
「2006年に市営住宅が出来てから、浄化槽を通った生活雑排水がこの佐久田川に混入している」と、
近くにお住まいの方から聴いたと報告されました。これにはえええ~っとびっくりしました。

佐久田川は山から海まで歩いて降りられてとっても楽しめる川で、
海森学校は昨年の9月に開催した「河童の学校」(※ブログ見てね♪)で盛り上がってましたから。
森の中を歩き川を抜けるとそこはもうサンゴの海で、排水の影響で海の様子が変わらないかと心配です。
2006年より前のデータがないので比較できないのが残念です。

でも、私達がこうやって調査することで、少しずつでもデータが蓄積されている。ということは、
いつか何かの時に使えるかも知れない貴重なものなんだよ。ということでもありますね。
ひとつひとつ大事に扱わなければいけないな、と少し気持ちがひきしまりました。

そして、朗報!
富野小は来年以降も継続してこの一斉調査に参加されるとのこと。やったああああ!
さすが西村校長先生~。
ナゼなら、先生は、昨年の一斉調査に参加していた白保小の校長先生だったのでした~くすだま
今年から富野小の校長先生になられたとのことです♪
これできっと、佐久田川もその先の海もきっと大丈夫ですね!
いつか生徒さん達とも報告会したいですね!是非、今後ともよろしくお願いしますハート

そしてそしてそして!
先生は来年度の一斉調査への参加を、他の学校にもお声をかけてくださるそうです!
ぬおおお!ものすごい広がりが期待できますね!来年が楽しみですねびっくり!!

いやあ、先生と生徒さん達、ほんとに素晴らしいなあラブ
だんだんとでもいいから、いろんな学校の子どもたちが楽しんで調査に参加して、
島の自然と人とのつながりについてなど、いろいろ感じてくれるようになったらとーってもうれしいなあ音符オレンジと思います。
 
ちなみに、白保小のみなさんは、白保サンゴ村パンダのみなさんと
一緒に今年も一斉調査へ参加されています。
全国一斉調査の日は白保もハーリーの日だったので参加できず、でしたが、
別の日に実施されたとのことでした!
いろんな学校の生徒さんたちが集まって報告会をする光景なんか想像しちゃったピース

・・・来年は私もハーリー見に行きたいなあおすまし


レポート「川の学校2011」

                          ※未来の調査員たちキラキラ 


さて、午前の部、調査も終わり、各チームは解散です。
午後からの報告&ゆんたく会は白保サンゴ村の実験室をお借りするので、
お昼ご飯はみんなで白保食堂お箸に行きました。

白保食堂初めて!の私はすごいボリュームのランチを見てびっくり!楽しくなりました。レポート「川の学校2011」量も味も堪能!ごちそうさまでした~ごはん

午後の部は調査の報告ゆんたく会です。
今年の参加者は、西村先生とCチームに参加してくださった役場へお勤めの方以外はスタッフばかりとなりました。
昨年の報告会に参加してくださった「アンパルの自然を守る会」さんは、         豚ショウガ焼き定食
今年は一斉調査の日がハーリーなので、前日に調査されました。
報告会へは都合が悪く参加不可となり残念でした。また、来年よろしくお願いしま~す!

ところで、毎回(まだ2回目ですが)白保サンゴ村の実験室をお借りするのには訳があります。

各調査地点から試水を持ち帰り、ここで電気伝導度を計測します。
  (CODの結果と一緒に一斉調査事務局に送っている。)
もっと水質を詳細に把握したいということで、一斉調査事務局に報告する以外のデータを
 東京工業大学情報環境学灘岡研究室と、法政大学水文地理学小寺研究室に抽出してもらっています。
 ここでは試水を送付用ボトルに詰め替える作業をしています。
NPO花と緑の石垣島が、新川川から採取してきた試水のCODと電気伝導度を計測します。
  ※各団体の紹介はブログに掲載した昨年6月の一斉調査イベントレポートを参照してください。
 
 以上のような訳で、ゆんたく会と言いながらも、結構な忙しい作業が待ちかまえているのでした。

          ↓ 作業の様子 (地点を書き間違えないように!とか気を使うので大真面目です。)
レポート「川の学校2011」



では、新川川の計測結果です。

※新川川の試水計測用のパックテストは八重山高校の東田先生に提供していただきました。
 東田先生は八重山屈指の水質調査の研究者でいらっしゃいます。
 こちらだと、一斉調査で配布されるパックテストではわからない8ppm以上の値が出せるので、
 よりお水の汚れた都市河川向きです。
 (昨年は8ppm以上は出せない方のパックテストを使用されています。)
 海森も来年は、今年8ppm以上が出た大田川や磯辺川もこちらで計測してみた方がいいかもですね。
 
 長間橋(浅田線)
 【2011】  COD測定値(平均値) :8ppm
        電気伝導度測定値 :(51.1ms/m)

 【2010】  COD測定値(平均値) :7ppm
        電気伝導度測定値 :(57.5ms/m)

 
阿武奈小橋
 【2011】  COD測定値(平均値) :19ppm
        電気伝導度測定値 :(47.7ms/m)

 【2010】  COD測定値(平均値) :8ppm以上
        電気伝導度測定値 :(54.6ms/m)


 阿武奈橋
 【2011】  COD測定値(平均値) :16ppm
        電気伝導度測定値 :(132.7ms/m)

 【2010】  COD測定値(平均値) :4ppm
        電気伝導度測定値 :(27.7ms/m)


 古波本橋(桟橋通り)
 【2011】  COD測定値(平均値) :5ppm
        電気伝導度測定値 :(27.7ms/m)

 【2010】  COD測定値(平均値) :5ppm
        電気伝導度測定値 :(26.7ms/m)


 新川上流
 【2011】  COD測定値(平均値) :17ppm
        電気伝導度測定値 :(138.4ms/m)

 【2010】  COD測定値(平均値) :8ppm以上
        電気伝導度測定値 :(120.0ms/m)


ガイコツどうですかっっがーん

・・・新川川10ppm超えですよ、下水・汚水だなんてところにいますっタラ~
電気伝導道も高い値ですねえ。でもまだ何の原因でこんな値が出ているのかは
わからないので、各研究室の結果待ちとなりましょうか。

いずれにせよ、この高い値が出た川の水が良い水であるはずがなく、
みなさんの食卓にあがる魚やモズクや貝がいる
あの海へ、常に、たった今も、流れているのだとたくさんの人に知ってもらいたいな。

午後の報告&ゆんたく会では、新川川の水がえらく汚いことに
みんな恐ろしくなって、試水を詰め替えたあとは、
石けんできれいに手を洗いました。

ひととおりの作業が終わってから、以前に撮影した各地点を紹介する写真と
周辺でみられた動植物の写真の上映会をしました。

最後に初参加だった人達に調査の感想などを話してもらいました。
ここで、参加者に記入してもらったアンケートもご紹介します。
    ↓

・川の水、現場の状況や歴史なんかも勉強できてよかった。
・わかりやすい資料があるのでありがたい。川や川以外の周りの状況についても聞けてよかった。
・いろいろな川をまわれた。子どもにもできるパックテストがよかった。
・川遊びもできて、子どもたちが楽しそうだった。


喜んでいただけたみたいでほんとによかった~!
やる気でます~ガッツポーズ
そして、今年も無事に終了してよかった~!

そして、こうやって書き出してみると、いろんな方々にお世話になっているなあ!
と改めて思いました。
無事終了して、結果も出せたことで恩返しできてるかな?(レポート遅かったけど汗
みなさま本当にありがとうございました。
これからもよろしくですハート

来年はいろんな学校の子どもたちが参加してくれるかな?どうなるかな?
こうご期待!
以上で報告を終わります。

写真・報告:普天間康宗・普天間明日香







同じカテゴリー(イベントのレポート)の記事

Posted by 石垣島海森学校 at 00:31│Comments(0)イベントのレポート
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。